1. 研究の意義・目的について
児童青年精神科看護は、他科や成人の精神科での看護経験が活かしにくく、専門性が高いものの、当該病棟で看護をしている者は他の施設ではどのように看護実践しているのかわからず、手探りで日々の看護を行っている現状があると指摘されています。
2012年に国立国際医療研究センター国府台病院と神奈川県立こども医療センターの児童青年精神科看護師により児童青年精神科看護研究会が設立され、当初は2施設の看護師による勉強会でありましたが、徐々に参加する看護師が増え、現在は8つの児童青年精神科病棟の看護師が中心となって、年に2回研究会を開催するに至っています。研究会の発足以来11回の研究会が開催されたが、その取り組みについて明らかにはされていません。
そこで、本研究では児童青年精神科看護研究会のこれまでの取り組み内容とその評価を明らかにすることを目的としております。
2. 研究方法について
2012年~2018年に開催された児童青年精神科看護研究会の研究会において回答いただいたアンケートのデータを使用させていただき、集計および分析を行います。収集したデータは筑波大学菅谷研究室の鍵のかかるロッカーに保管し、研究データの閲覧は研究者のみとします。
3. 本研究のメリット
本研究を行うことにより、児童青年精神科看護研究会のこれまでの取り組みが明らかになり、児童青年精神科看護において今後どのような研修や研究が必要とされるかの示唆を得ることができると考えられ、それにより、新たな研修、研究、さらには児童青年精神科を受診する子どもがより良い看護を受けられることにつながる可能性があると考えられます。
4. 倫理的配慮
1) 倫理審査委員会の承認
この研究は、筑波大学医学医療系医の倫理委員会で内容及び実施の適否等について倫理的な側面の審議を受けた上で、実施させていただきます。
2) プライバシーの保護
本研究に関する情報は、対象者の方が特定されることはありません。
5. この研究結果の使われ方について
1) 研究結果は、看護系や医学系における学会発表及び論文として発表させていただき、児童青年精神科看護の質の向上に使わせていただきます。
2) この研究により得られたデータは、保管期間終了後に破棄いたします。
【この研究に対するお問い合わせ連絡先】
この研究に関するお問い合わせや苦情がありましたら下記までご連絡ください。
筑波大学医学医療系精神保健看護学
助教 菅谷智一 (児童青年精神科看護研究会副会長)
連絡先: 029-853-8437 e-mail: sugaya@md.tsukuba.ac.jp